成年後見とその敷居

献花する女性

成年後見制度とは知的障害などの精神上の障害の方が不利益を被らないために、家庭裁判所に申し立て、その方を支えてくれる支援者をつける制度のことを言います。痴呆などのご高齢の方もこの制度を使用できますので、悪質な販売等の被害を防ぐことも可能です。また成年後見人が選任された後も、スーパーやお店での日常の買い物は本人が自由にすることができるようになっています。 成年後見制度を活用される方は毎年1万人以上のペースで増え続けており、現在の利用者数は16〜17万人の見られています。 成年後見制度では、成年後見人の権限や内容などを法務局に登録しており、証明が必要な場合には登記事項証明書が発行されますので、安全で円滑な日常での取引が可能となっています。

では成年後見制度を利用したい場合の手続きの内容と流れを見ていきます。 まず家庭裁判所に申し込みをするところから手続きが始まります。この申し込みから最終的に審判が下るまでの期間は、全体の申し込み数の8割は2ヶ月以内に終わるのが一般的です。 1.家庭裁判所に申し立て 本人の戸籍の謄本や診断書、成年後見人候補者の戸籍の謄本などが必要となってきます。 2.家庭裁判所の調査官による調査 申立人、本人、成年後見人候補者が家庭裁判所に呼ばれ事情などを聞く調査があります。 3.精神鑑定 全体の申し立て数の1割ほどは精神鑑定が実施されます。なお鑑定費用は5〜10万ほどです。 4.審判 成年後見人候補者がそのまま選任されることが多いですが、場合によっては司法書士や弁護士が選任されることもあります。 5.審判の告知と通知 裁判所から審判書謄本をもらいます。 6.法定後見開始 法務局に登記されます。 以上のように手続きを見てきましたが、2ヶ月ほど手続きの時間がかかる、必要書類を集めなければならない、後見人候補者を見つけなければならないことなどある程度の知識が必要になってきます。 ご自身で行うのが難しい場合は司法書士などに相談しましょう。